彫銀ノ巻

 「手彫り??彫刻??彫金??・・・他と何が違うの??」

 今ではすっかり彫金職人が少なくなってしまったようです。。
ロストワックス鋳造が当たり前となった昨今ですが、それでも貮百式は手彫りにこだわって行きます

 


 

"彫"和唐草マネークリップが出来るまで

 

わかりやすいアイテムが良いと思って、平面のマネークリップを彫って行く工程を紹介します。。

タガネ 大きさ比較

@まず、用意するのが、タガネです。

わかりにくいと思うんですが、先端はとても小さく細いです。。

先端をグラインダで一気に刃を作る場合と、

ダイヤモンドやすりで整えてから、砥石→ペーストで研いで、刃を作る2種類があります。。

いずれも彫刻のデザインに合わせて使い分けるように、何種類も用意してます。

参考にライターと並べてみましたが、大きさはこんな感じです。

 

 

道具

 

A 彫刻する為に、大体このような物を用意してます。

・彫刻アイテム&デッサン
・タガネ&小槌
・油性ペン(簡単な下絵は大体これです。)
・ヤニ台&彫刻台・・・(下で説明)

・・・などですね。
他にもいろいろ○秘アイテムがあります(笑)

 

ヤニ台 固定

B ZIPPOやコンチョなどを彫る時はヤニ台にしっかり固定します。

ヤニとは松やになどの成分を練って固めたものです。熱で柔らかくなって、冷めると固まります。
今回はマネークリップを彫るので、右のように板で挟んで固定しました。

 

 

下書き

 

C  さぁ、和唐草を彫っていくわけですが、僕はだいたいの決まったパターンイメージだけ、プレートに下絵を書いてます。

 あとは、タガネの感覚と、自分の感で彫り進めていきます。。
 こんなに単純な下絵ですいません・・

 

彫進め 彫初め

D さぁ!彫り始めます
 彫る時は奥から手前に、小槌(おたふくと呼びます)で叩きながら、タガネを進めます。
彫刻台を回転させながら一本一本じっくり彫り進めていきます。

 

 この写真の頃は夜にばかり彫ってましたが、最近では夜に彫刻できなくなりました。。

焦点が合わなくて・・・・確実に目が悪くなってます。。

 

黙々と・・・ 細かい('A`)

E さて、皆さんは機械で彫ってると思ってる人が多いようで、意外とビックリされます。

実はこうやって彫ってるんです。。これが俗に言う"手彫り"です。。

 欧米の手彫り彫刻は、押しながら彫る手彫りがありますが、それは彫刻する機械があります。

代表的なのが、ハワイアンジュエリーですね。あれはほとんど機械による手彫りです。

 

 日本は昔から引きながら彫ってきました。鎧兜や、仏閣・神社の飾りなど、よく見ると全部手彫りによる作業です。

機会があったら、じっくり見てみてください!

 こうしてタガネの刃を立て、細かく金槌で叩きながら彫っていきます。。
かなり細かい作業なので、一時間以上やってると、ものすごく肩が凝るんです。

 

。゚+.(・∀・)゚+.゚キラキラ!

 

F 半分彫りましたね。。

ここまで彫るのに、約1時間ほど要します。。
ごまかしの利かない仕事なので、かなり神経をすり減らします。
話し掛けられても、気付きません。。。

作業は休み休み続けてます。あまり根詰めても上手く仕上がらないので・・・(笑)

 

磨きあげ

G 彫り終えたら、表面に軽くバフをかけてもう一度磨き上げます。
これでようやく完成です。

 

 全ての工程からここまで、その気になれば1日で仕上がります。

 ですが大体2〜3日に分けて作業してます。1日目に作って、2日目に彫るといった感じです。

 今回は1種類のタガネしか使用しませんでしたが、デザインに合わせて何本も使ってます。

 絵を描く感覚で楽しい作業です♪


はい、完成でーす
完成この様に毎日何かを彫っているわけです。。


 

 

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